名前


floor, floorf, floorl - 引き数を越えない最大の整数値

書式


#include <math.h>

double floor(double x); float floorf(float x); long double floorl(long double x);

-lm でリンクする。

説明


これらの関数は x を最も近い整数に繰り下げて丸める。

返り値


丸めた整数値。 x が整数または無限の場合、x そのものを返す。

エラー


EDOM と ERANGE 以外のエラーは起こらない。 x が NaN の場合、NaN が返されて errno が EDOM に設定される。

準拠


floor() 関数は SVr4, 4.3BSD, C89 に準拠する。 その他の関数は C99 から導入された。

注意


SUSv2 と POSIX.1-2001 には、(オーバーフローの際には errno を ERANGE に設定するか例外を起こすという) オーバーフローに関する記述がある。 実際のところ、現行のマシンではこの結果はオーバーフローを起こさないので、 このエラー処理は意味がない。 (より正確に言うと、オーバーフローは指数の最大値が 仮数を表すビットの数より小さい場合にしか起こらない。 IEEE-754 規格の 32 ビットと 64 ビットの浮動小数では、 指数の最大値はそれぞれ 128 と 1024 であり、 仮数ビットの数はそれぞれ 24 と 53 である。)

関連項目


ceil(3), lrint(3), nearbyint(3), rint(3), round(3), trunc(3)

openSUSE Logo

コンテンツ