名前
pciconfig_read, pciconfig_write, pciconfig_iobase - pci デバイス情報を扱う
書式
#include <pci.h>
int pciconfig_read(unsigned long bus, unsigned long dfn,
unsigned long off, unsigned long len, void *buf);
int pciconfig_write(unsigned long bus, unsigned long dfn,
unsigned long off, unsigned long len, void *buf);
int pciconfig_iobase(long which, unsigned long bus,
unsigned long devfn);
説明
PCI デバイスとのやり取り (interaction) は カーネル PCI レイヤですでに処理されているので、 通常はこららの関数をユーザ空間からアクセスする必要はない。
pciconfig_read() | |
デバイス dev のオフセット off の値を buf に読み込む。 | |
pciconfig_write() | |
デバイス dev のオフセット off に buf の値を書き込む。 | |
pciconfig_iobase() | |
bus/devfn ペアをこの関数に渡し、 メモリオフセット (prep のようなものでは、この値は 0xc0000000 である) と PIO サイクルの IO ベースの物理アドレスを取得する。 また、もしあるならば ISA hole の物理アドレスを取得する。 | |
返り値
pciconfig_read() | |
成功した場合、0 が返される。 エラーの場合、-1 が返され、 errno が適切に設定される。 | |
pciconfig_write() | |
成功した場合、0 が返される。 エラーの場合、-1 が返され、 errno が適切に設定される。 | |
pciconfig_iobase() | |
which の値に基づいて、物理メモリ内の様々な I/O 領域の位置情報が返される。 which の値は、 IOBASE_BRIDGE_NUMBER, IOBASE_MEMORY, IOBASE_IO, IOBASE_ISA_IO, IOBASE_ISA_MEM である。 | |
エラー
EINVAL | len の値が無効である。 このエラーは pciconfig_iobase() には適用されない。 |
EIO | I/O エラー。 |
ENODEV | pciconfig_iobase() の場合、でホース (hose) の値が NULL である。 他の呼び出しの場合、スロット (slot) が見つからない。 |
ENOSYS | このシステムはこれらの呼び出しを実装していない。 (CONFIG_PCI が定義されていない)。 |
EOPNOTSUPP | |
この返り値は pciconfig_iobase() でのみ有効である。 このエラーは which の値が無効であるときに返される。 | |
EPERM | ユーザが CAP_SYS_ADMIN 権限を持っていない。 このエラーは pciconfig_iobase() には適用されない。 |
準拠
これらの呼び出しは Linux 特有のものであり、 Linux 2.0.26/2.1.11 から使用可能である。