名前
mmap2 - ファイルやデバイスをメモリにマップする
書式
#include <sys/mman.h>
void *mmap2(void *start, size_t length, int prot,
int flags, int fd, off_t pgoffset);
説明
mmap2() システムコールは mmap(2) と全く同じように動作する。 ただし最後の引き数には、ファイルのオフセットを (バイト単位ではなく) システムのページサイズを単位として指定する。 これにより、32 ビットの off_t を使うアプリケーションが (一般的なアーキテクチャでは 2^44 バイトまでの) さらに大きなファイルをマップできるようになる。
返り値
成功した場合、 mmap2() はマップされた領域へのポインタを返す。 エラーの場合は -1 が返されて、 errno が適切に設定される。
エラー
EFAULT | ユーザ空間からデータを取得するときに問題があった。 |
準拠
このシステムコールは Linux 独自である。
注意
glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。 syscall(2) を使って呼び出すこと。
mmap2() は、Linux 2.3.31 以降で使用可能である。 これは Linux 独自の関数なので、 移植性を考えたアプリケーションでは使用すべきでない。 32ビットシステムでは、 mmap2() は LFS (Large File Summit) の一部である mmap64() 関数を実装するのに使用されている。