名前
getgroups, setgroups - 補助グループ ID のリストを設定/取得する
書式
#include <sys/types.h> #include <unistd.h>
int getgroups(int size, gid_t list[]);
#include <grp.h>
int setgroups(size_t size, const gid_t *list);
書式
getgroups() | |
(呼び出し元プロセスの) 最大 size までの補助グループ (supplementary group) ID を list に返す。 この関数を呼び出したプロセスの実効グループ ID が、 返されるリストに含まれるかどうかは指定されていない (つまり、アプリケーションは getegid(2) を呼び出し、その結果の値を追加・削除すべきである)。 size が 0 ならば、 list は修正されないが、そのプロセスの補助グループ ID の合計数が返される。 | |
setgroups() | |
そのプロセスに補助グループ ID を設定する。 適切な特権 (Linux では CAP_SETGID ケーパビリティ (capability)) が必要である。 | |
返り値
getgroups() | |
成功した場合は、補助グループ ID の数を返す。 エラーの場合は -1 を返し errno が適切に設定される。 | |
setgroups() | |
成功した場合は 0 が返される。エラーならば -1 が返され、 errno が適切に設定される。 | |
エラー
EFAULT | list が不正なアドレスである。 |
EINVAL | setgroups() で、 size が NGROUPS (Linux 2.0.32 では 32) より大きい。 getgroups() の場合 size が補助グループ ID の数より小さいが 0 でない。 |
EPERM | 呼び出し元プロセスには setgroups() を呼び出すための十分な特権がない。 |
準拠
SVr4, 4.3BSD. getgroups() 関数は POSIX.1-2001 に準拠している。 setgroups() は特権を必要とするため、POSIX.1-2001 に従っていない。
注意
プロセスは、実効グループ ID に加え、最大 NGROUPS_MAX までの
補助グループ ID を持つことができる。
補助グループ ID のセットは親プロセスから継承されるが、
setgroups() を使って変更できる。
補助グループ ID の最大数は
sysconf(3)
を使って以下のようにして調べることができる:
long ngroups_max;
ngroups_max = sysconf(_SC_NGROUPS_MAX);
setgroups() のプロトタイプは _BSD_SOURCE を定義した場合にのみ有効になる。