名前
unshar - shar ファイルからファイルを取り出す
書式
unshar [ options ] [ file ... ]
説明
unshar は、メールメッセージをスキャンしてシェルアーカイブのはじまりを探し、 アーカイブの部分を (内部で起動した) シェルにかけて、ファイルを取り出す。 複数のファイルも受け付ける。 ファイルが指定されない場合、標準入力が使われる。
オプション
オプションには、- で始まる 1 文字のバージョンと、 -- で始まる長いバージョンがある。 --help, --version は例外で、 短いバージョンがない。
--version | プログラムのバージョン番号を標準出力に表示し、すぐに終了する。 |
--help | ヘルプを標準出力に表示し、すぐに終了する。 |
-d DIRECTORY --directory=DIRECTORY | ファイルを取り出す前に、DIRECTORY に移動する。 |
-c --overwrite | shar ファイルへのオプションとして渡される。 (3.40 以降の shar で作られたような) 多くのシェルアーカイブスクリプトは、既存のファイルを上書きするための 引き数 -c を受け付ける。 |
-e --exit-0 |
このオプションは、多くのシェルアーカイブを 1 つのメールフォルダに
集める人を主な対象として存在する。
このオプションを使うと、unshar は
同じフォルダファイルに入れられた各シェルアーカイブを分離し、
フォルダファイルの始めから終りへ順に、
各シェルアーカイブからファイルを取り出していく。
これらの作業が正しく行われるのは、
多くの shar ファイルの最終行の先頭が exit 0 で終っているからである。
オプション -e は内部的には -E "exit 0" と同じである。 |
-E STRING --split-at=STRING |
このオプションは -e と同じように動作するが、
アーカイブの間を隔てる文字列が exit 0 では不適切な場合に、
文字列を指定できる。
たとえば、多くの (署名ファイル) .signature では 署名のすぐ前に -- があるので、 exit 0 という行が最後にないシェルアーカイブを分割するために、 --split-at=-- がよく使われる。 そうすると、署名は次のメッセージのヘッダーとまとめて読み飛ばされる。 |
-f --force | -c と同じ。 |
関連項目
shar(1)
返り値
シェルからのすべてのメッセージが表示される。
著者
shar と unshar プログラムは多くの著者の協同作品である。 多くの人々が、問題の報告・いろいろな改良の示唆・実際のコードの提供に 貢献してくれた。 これらの人々は sharutils ディストリビューションの THANKS というファイルにリストされている。