名前


date - システムの日付と時刻を表示・設定する

書式


date [-uR] [-d datestr] [-f datefile] [-r file] [-s datestr] [-I [timespec]] [--date=datestr] [--file=datefile] [--iso-8601[=timespec]] [--reference=file] [--set=datestr] [--rfc-822] [--universal] [--utc] [+format] [MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]]

date [--help] [--version]

説明


date は引数を指定しないと、現在の時刻と日付を表示する (表示形式は ‘%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y’ となる。以下を参照のこと)。

引数が指定され、かつその先頭が ‘+’ で始まっておらず、 かつ実行者が適切な権限を持っていれば、 date はシステムの時計を引数で指定された時刻・日付に設定する。 --date および --set の両オプションは、このような引数と一緒に用いることはできない。 --universal オプションをこのような引数とともに用いると、 指定した時刻・日付が (地方時ではなく) 協定世界時のものになる。 引数には数字だけを用いることができ、それぞれ以下の意味を持つ:
MM
DD 日 (月内通算)
hh
mm
CC 年の最初の 2 桁 (省略可)
YY 年の最後の 2 桁 (省略可)
ss 秒 (省略可)
指定された引数が ‘+’ で始まる場合には、 date は現在の時刻と日付を表示する (あるいは --date オプションで指定された時刻と日付を指定する)。 表示形式はこの引数によって制御され、 引数の書式は strftime(3) 関数にわたす文字列の書式と同じである。 `%’ で始まるフィールドを除き、 format 文字列中の文字はそのまま変更されずに表示される。

時刻フィールド

%H 時 (00..23)
%I 時 (01..12)
%k 時 (0..23)
%l 時 (1..12)
%M 分 (00..59)
%p AM あるいは PM のロケール
%r 時刻、12 時間 (hh:mm:ss [AP]M)
%s 1970-01-01 00:00:00 UTC からの秒数 (標準外の拡張)
%S 秒 (00..60)
%T 時刻、24 時間 (hh:mm:ss)
%X ロケールによる時刻の表現 (%H:%M:%S)
%Z タイムゾーン (例 EDT)、 あるいはタイムゾーンが決定できないならば無し

日付フィールド

%a ロケールの省略形の曜日名 (Sun..Sat)
%A ロケールの完全表記の曜日名、可変長 (Sunday..Saturday)
%b ロケールの省略形の月名 (Jan..Dec)
%B ロケールの完全表記の月名、可変長 (January..December)
%c ロケールの日付と時刻 (Sat Nov 04 12:02:33 EST 1989)
%d 月内通算日数 (01..31)
%D 日付 (mm/dd/yy)
%h %b と同じ
%j 年内通算日数 (001..366)
%m 月 (01..12)
%U 日曜日を週の最初の日とした年内通算週 (00..53)
%w 週のうちの曜日 (0..6) (0 が日曜日)
%W 月曜日を週の最初の日とした年内通算週 (00..53)
%x ロケールの日付表現 (mm/dd/yy)
%y 年の最後の 2 つの数字 (00..99)
%Y 年 (1970...)

文字フィールド

%% 文字 %
%n 改行
%t 水平タブ

文字埋め (padding)

デフォルトでは、 date は数値のフィールドを 0 で埋める。したがって、例えば 数値表示の月は常に 2 桁で出力される。 GNU は date の機能を拡張しており、以下の非標準の数値修正子を ‘%’ と フィールドの間に置くことができる:
- (ハイフン) フィールドを埋めない。 出力が人に読まれる場合には便利である。
_ (アンダースコア) フィールドをスペースで埋める。 出力に決まった数の文字が必要だが、0 を使いたくない場合に便利である。

オプション


-d datestr, --date datestr
 現在の時刻・日付の代わりに、 datestr で指定された時刻・日付を表示する。 datestr は普通のフォーマットならだいたいなんでも使うことができる。 月名、タイムゾーン、‘am’ や ‘pm’ なども用いてよい。
-f datefile, --file=datefile
 -d とともに指定された datefile を 1 行ずつパースして、結果の時刻と日付を表示する。 datefile が ‘-’ の場合は標準入力が用いられる。 これは、たくさんの日付を処理しなければならない場合に便利である。 date の実行ファイルを何回も起動するオーバーヘッドは無視できないからである。
-r file, --reference=file
 表示する時刻と日付を file の最終修正時刻にする。
-s datestr, --set datestr
 時刻と日付を datestr に設定する。上述の -d を見よ。成功すると 0 を返し、失敗すると 0 以外を返す。
-u, --universal, --utc
 タイムゾーンが地方時 (壁時計の時刻) ではなく UTC0 (協定世界時、これはグリニッジ平均時もしくは GMT として知られている) に 設定されたものとする。
-I [timespec], --iso-8601[=timespec]
 日付を ISO 8601 で指定されている書式 ‘%Y-%m-%d’ で、 時刻を timespec で指定されている形式で表示する (後者のデフォルトは auto)。 時刻部分の表示には ‘T’ が前置され、‘%z’ (--utc が指定されている場合には ‘%Z’) が後置される。
auto 時刻を表示しない。
hours その日の時刻を表示する。
minutes
 時・分を表示する。
seconds
 時・分・秒を表示する。
-R, --rfc-822
 時刻と日付を RFC-822 で指定された書式である ‘%a, %_d %b %Y %H:%M:%S %z’ で表示する。 --utc が同時に指定されると、‘%z’ の代わりに ‘GMT’ を用いる。 日付と月の名前は ‘C’ ロケールに基づいて表示される。
--help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
--version
 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。


一昨日の日付を表示するには:
date --date '2 days ago'
3 ヶ月と 1 日後の日付を表示するには:
date --date '3 months 1 day'
今年のクリスマスが年の初めから何日目かを表示するには:
date --date '25 Dec' +%j
完全な月名と日付からなる書式で今日を表示するには:
date '+%B %d'
しかしこの結果はお望みのものではないかもしれない。 なぜなら月の最初の 9 日を表示させるとき、`%d' は 2 桁のフィールドの 最初を 0 で埋めるからである。例えば `date -d 1-may '+%B %d'' の結果は `May 01' となる。
同じ日を、1 桁の日付の前に 0 を置かないように表示するには、 標準にはない `-' 修正子を用いて 0 埋めを行わないようにすればよい。
date -d 1-may '+%B %-d'

注意


プログラムのバグについては bug-sh-utils@gnu.org に報告してください。 ページの更新は Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が行っています。

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