名前


chroot - ルートディレクトリを変更してコマンドを実行する。

書式


chroot directory [command [args]...]

chroot [--help] [--version]

説明


chroot はルートディレクトリを指定してコマンドを実行する。 多くのシステムでは、スーパーユーザーだけがこれを行える。

通常、ファイル名はディレクトリ構造のルート (root=根)、つまり ‘/’ を起点として調べられる。 chroot はこのルートをディレクトリ directory に変更して command を実行する (directory は存在するディレクトリでなければならない)。 オプション args を指定することもできる。 command が指定されないと、デフォルトは SHELL 環境変数の値となる。 この変数が設定されていなければ、‘/bin/sh’ を ‘-i’ オプションを指定して実行する。

chroot jail から起動されたプロセスが システムライブラリにアクセスできないという状況は、 非常にありがちなので注意すること。

オプション


--help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
--version
 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

注意


プログラムのバグについては bug-sh-utils@gnu.org に報告してください。 ページの更新は Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が行っています。

openSUSE Logo

コンテンツ