名前


edquota - ユーザーの quota を編集する

書式


edquota [ -p protoname ] [ -u | -g ] [ -r ] [ -F format-name ] [ -f filesystem ] username...

edquota [ -u | -g ] [ -F format-name ] [ -f filesystem ] -t

edquota [ -u | -g ] [ -F format-name ] [ -f filesystem ] -T username | groupname...

説明


edquota は quota のエディタである。 1 つ以上のユーザーまたはグループをコマンドライン上で指定することができる。 各ユーザーまたはグループ毎に、現在のディスク quota に対応した ASCII 形式のテンポラリファイルを作り、エディタを起動してそのファイルを開く。 この上で、quota の変更や新しい quota の追加などができる。 quota を 0 に設定すると、quota を適用しないという意味になる。

ユーザーはある猶予期間、ソフトリミットを超過することが許可されている。 猶予期間はファイルシステム毎に指定することができる。 猶予期間を過ぎると、ソフトリミットはハードリミットとして執行される。

ファイルに書かれている現在の使用状況の情報は、情報を提供するためのものである。 ハードリミットとソフトリミットのみが変更できる。

エディタを終了すると、 edquota はテンポラリファイルを読み込んだ後、 バイナリの quota ファイルを更新して変更点を反映させる。

環境変数 EDITOR または VISUAL で他のものが指定されない限り、 起動されるエディタは vi(1) である。

スーパーユーザーのみが quota を編集することができる。

オプション


-r リモートサーバ上の rpc.rquotad を使って、ローカルでない quota を編集する。 -n オプションも同じ意味であるが、後方互換性のためにメンテナンスされている。
-u ユーザーの quota を編集する。これがデフォルトである。
-g グループの quota を編集する。
-p protoname
 ひな型として指定されたユーザーの quota 設定を、 指定したユーザーの quota に複製する。 多数のユーザーの quota を設定する場合、通常この方法を用いる。
-F format-name
 指定されたフォーマットの quota を編集する (つまり、フォーマットの自動判定を行わない)。 指定可能なフォーマット名は以下の通り: vfsold (バージョン 1 の quota), vfsv0 (バージョン 2 の quota), rpc (NFS 越しの quota), xfs (XFS ファイルシステム上の quota)。
-f filesystem
 指定したファイルシステムにのみ指定した操作を行う (デフォルトでは quota がある全てのファイルシステムに操作を行う)。
-t 各ファイルシステムのソフトタイムリミットを編集する。 古い quota フォーマットでは、 タイムリミットがゼロの場合、 <linux/quota.h> 中のデフォルトタイムリミットが用いられる。 新しい quota フォーマットではタイムリミットを指定しなければならない (カーネルに設定されているデフォルトの値はない)。 時間の単位には ’seconds’ (秒)・’minutes’ (分)・’hours’ (時)・ タイムリミットの表示単位には、値が 1 以上となるうち最大のものが用いられる。
-T ユーザーとグループのソフトリミットを実施する時間を編集する。 指定可能な値は、’unset’ または数値と単位である。 単位は -t オプションで使われるものと同じである。

ファイル


aquota.user または aquota.group
 ファイルシステムのルートに置かれた quota ファイル (バージョン 2 の quota, XFS 以外のファイルシステム)。
quota.user または quota.group
 ファイルシステムのルートに置かれた quota ファイル (バージョン 1 の quota, XFS 以外のファイルシステム)。
/etc/mtab マウントされているファイルシステムテーブル。

関連項目


quota(1), vi(1), quotactl(2), quotacheck(8), quotaon(8), repquota(8)

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