名前
sockatmark - どのソケットに帯域外 (out-of-band) マークが付けられているかを調べる
書式
#include <sys/socket.h>
int sockatmark(int fd);
説明
sockatmark() はファイルディスクリプタ fd で参照されるソケットに帯域外マークが付けられているか否かを返す。 ソケットにマークが付けられている場合は、1 が返される。 ソケットにマークが付けられていない場合は、0 が返される。 この関数は帯域外マークを削除しない。
返り値
sockatmark() の呼び出しが成功した場合、ソケットに帯域外マークが 付けられていれば 1 を返し、付けられていなければ 0 を返す。 エラーの場合は -1 が返され、エラーを表す errno が設定される。
エラー
EBADF | fd が有効なファイルディスクリプタでない。 |
EINVAL | fd は sockatmark() が適用できないファイルディスクリプタである。 |
バージョン
sockatmark() は glibc バージョン 2.2.4 で追加された。
準拠
POSIX.1-2001
注意
sockatmark() が 1 を返す場合、帯域外データは MSG_OOB を指定した recv(2) で読み込むことができる。
帯域外データは、いくつかのストリームソケットプロトコルでしか サポートされていない。
sockatmark() は SIGURG シグナルのハンドラから安全に呼び出すことができる。
sockatmark() は SIOCATMARK ioctl(2) 操作を使って実装されている。
バグ
glibc 2.4 より前のバージョンでは、 sockatmark() は動作しない。
例
以下のコードは、SIGURG シグナルを受け取った後に
マークまでの全てのデータを読み込んで (破棄し)、
マークされたデータのバイトを読み込むのに使用できる。
char buf[BUF_LEN];
char oobdata;
int atmark, s;
for (;;) {
atmark = sockatmark(fd);
if (atmark == -1) {
perror("sockatmark");
break;
}
if (atmark)
break;
s = read(fd, buf, BUF_LEN) <= 0);
if (s == -1)
perror("read");
if (s <= 0)
break;
}
if (atmark == 1) {
if (recv(fd, &oobdata, 1, MSG_OOB) == -1) {
perror("recv");
...
}
}