名前


nearbyint, nearbyintf, nearbyintl, rint, rintf, rintl - 最も近い整数に丸める

書式


#include <math.h>

double nearbyint(double x); float nearbyintf(float x); long double nearbyintl(long double x);

double rint(double x); float rintf(float x); long double rintl(long double x);

-lm でリンクする。

説明


nearbyint() 関数群は、現在の丸め方向で引き数を浮動小数点形式の整数に丸める。 inexact 例外を出さない。

rint() 関数群も同じような動作をするが、 結果が引き数と異なる場合に inexact 例外を出す。

返り値


丸めた整数値。 x が整数または無限の場合、x そのものを返す。

エラー


EDOM と ERANGE 以外のエラーは起こらない。 x が NaN の場合、NaN が返されて errno が EDOM に設定される。

準拠


C99.

注意


SUSv2 と POSIX.1-2001 には、(オーバーフローの際には errno を ERANGE に設定するか例外を起こすという) オーバーフローに関する記述がある。 実際のところ、現行のマシンではこの結果はオーバーフローを起こさないので、 このエラー処理は意味がない。 (より正確に言うと、オーバーフローは指数の最大値が 仮数を表すビットの数より小さい場合にしか起こらない。 IEEE-754 規格の 32 ビットと 64 ビットの浮動小数では、 指数の最大値はそれぞれ 128 と 1024 であり、 仮数ビットの数はそれぞれ 24 と 53 である。)

関連項目


ceil(3), floor(3), lrint(3), nearbyint(3), round(3), trunc(3)

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