名前


mkfifoat - ディレクトリファイルディスクリプタからの相対位置に FIFO (名前付きパイプ) を作る

書式


#define _ATFILE_SOURCE #include <sys/stat.h>

int mkfifoat(int dirfd, const char *pathname, mode_t mode);

説明


mkfifoat() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 mkfifo(3) と全く同じように動作する。

pathname で指定されるパス名が相対パス名である場合、 ファイルディスクリプタ dirfd で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される (mkfifo(3) では、相対パスは呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パスとなる)。

pathname が相対パスであり、かつ dirfd が特別な値 AT_FDCWD である場合、 pathname は (mkfifo(3) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。

pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。

返り値


成功した場合、 mkfifoat() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返されて、 errno にはエラーを示す値が設定される。

エラー


mkfifo(3) と同じエラーが mkfifoat() でも起こる。 mkfifoat() では、その他に以下のエラーが起こる:
EBADF dirfd が有効なファイルディスクリプタでない。
ENOTDIR
 pathname が相対パスで、かつ dirfd がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。

バージョン


mkfifoat() は glibc のバージョン 2.4 で追加された。 このシステムコールは、 カーネル 2.6.16 以降の Linux で利用できるようになった mknod(2) を使って実装されている。

準拠


この関数は標準的ではないが、 POSIX.1 の将来のリビジョンに含めることが提案されている。

注意


mkfifoat() が必要な理由については、 openat(2) を参照すること。

関連項目


openat(2), mkfifo(3), path_resolution(7)

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