名前
pread, pwrite - ファイル・ディスクリプタを指定したオフセットで読み書きする
書式
#define _XOPEN_SOURCE 500
#include <unistd.h>
ssize_t pread(int fd, void *buf, size_t count, off_t offset);
ssize_t pwrite(int fd, const void *buf, size_t count, off_t offset);
説明
pread() はファイル・ディスクリプター fd の(ファイルの先頭からの)オフセット offset から最大 count バイトをバッファ buf へ読み込む。ファイル・オフセットは変化しない。
pwrite() はバッファ buf から最大 count バイトをファイル・ディスクリプター fd のオフセット offset に書き込む。ファイル・オフセットは変化しない。
fd で参照されるファイルはシーク(seek)が可能でなければならない。
返り値
成功した場合、読み書きを行ったバイト数が返される。(ゼロは、 pwrite() の場合には何も書かれなかったことを意味する。 pread() の場合にはファイル の最後に達したことを意味する) エラーの場合は -1 が返され、 errno がそのエラーを示すように設定される。
エラー
pread() では、 read(2) および lseek(2) で指定された全てのエラーが発生し、 errno を設定する可能性がある。 pwrite() では、 write(2) および lseek(2) で指定された全てのエラーが発生し、 errno を設定する可能性がある。
バージョン
システム・コール pread() と pwrite() は Linux にバージョン 2.1.60 で加えられた。i386 のシステムコールのエントリは 2.1.69 で加えられた。 libc におけるサポートは(システムコールを持たない古いカーネルでの エミュレーションを含めて) glibc 2.1 で加えられた。
準拠
POSIX.1-2001.