名前


fstatat - ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にあるファイルの状態を取得する

書式


#define _ATFILE_SOURCE #include <sys/stat.h>

int fstatat(int dirfd, const char *pathname, struct stat * buf , int flags);

説明


fstatat() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 stat(2) と全く同じように動作する。

pathname で指定されるパス名が相対パスである場合、 ファイルディスクリプタ dirfd で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される (stat(2) では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの 相対パスとなる)。

pathname が相対パスであり、かつ dirfd が特別な値 AT_FDCWD である場合、 pathname は (stat(2) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。

pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。

flags は 0 または以下のフラグである。
AT_SYMLINK_NOFOLLOW
 pathname がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、 lstat(2) と同様にリンク自身についての情報を返す (デフォルトでは、 fstatat() は stat(2) と同様にシンボリックリンクを辿る)。

返り値


成功した場合、 fstatat() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返されて、 errno にはエラーを示す値が設定される。

エラー


stat(2) と同じエラーが fstatat() でも起こる。 fstatat() では、その他に以下のエラーが起こる:
EBADF dirfd が有効なファイルディスクリプタでない。
EINVAL flags に不正なフラグ値が指定された。
ENOTDIR
 pathname が相対パスで、かつ dirfd がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。

バージョン


fstatat() は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。

準拠


このシステムコールは標準的ではないが、 POSIX.1 の将来のリビジョンに含めることが提案されている。 Solaris には、これと同じようなシステムコールが存在する。

注意


fstatat() が必要な理由については、 openat(2) を参照すること。

関連項目


openat(2), stat(2), path_resolution(7)

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