名前


nohup - ハングアップに反応しないようにしてコマンドを実行する

書式


nohup command [arg...]

nohup [--help] [--version]

説明


nohup はハングアップシグナルを無視するかたちで command を実行する。こうすると command は、ログアウトした後もバックグランド実行を続けることができる。

スケジューリング優先度は 5 増やされるので、 実行の割り当て時間はやや小さくなる。 標準出力が端末のときは、 標準出力と標準エラー出力は ‘nohup.out’ へ追加書き込みモードでリダイレクトされる。 ‘nohup.out’ へ書き込めない場合は ‘$HOME/nohup.out’ へ追加書き込みする。 それでも書き込めない場合は、コマンドは実行されない。

nohup が ’nohup.out’ もしくは ’$HOME/nohup.out’ を生成したときは、 そのファイルのパーミッションは ‘go-rwx’ になる。 対象のファイルがすでに存在するときは、 ファイルのパーミッションの変更はしない。

nohup は自動的にはコマンドをバックグランドに送らないので、 コマンドラインの末尾に ‘&’ をつけて、 ユーザーが明示的にバックグラウンドへ送る指定をする必要がある。

オプション


GNU nohup が引数一つだけで起動された場合には、 以下のオプションが認識される:
--help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
--version
 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

注意


プログラムのバグについては bug-sh-utils@gnu.org に報告してください。 ページの更新は Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が行っています。

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